原発閉塞隅角緑内障
隅角がふさがれて、房水の排出口である繊維柱帯への房水の流れが妨げられます。その結果、房水が貯まり、眼圧が上昇し、視神経を圧迫するため起こる緑内障です。
 閉塞型の緑内障では、隅角閉塞が起こる早さによって症状は多彩で、いかに述べるとおり「急性型」と「慢性型」があります。
「急性型」の症状
発作的に隅角閉塞が起こると、急激に眼圧が上昇する「急性緑内障発作」が起こります。
 激しい頭痛・吐き気・眼痛・眼の充血・視界がかすむといった症状があります。激しい頭痛や吐き気のため、目の病気とは思わずに内科などを受診し、処置が遅れて、眼科に紹介されてきたときにはもうすでに手遅れであったということもあります。
 急性緑内障発作のときには、眼は真っ赤に充血し、角膜は濁って、瞳が大きくなっています。
 また、発作の前に、虹輪視(こうりんし)と呼ばれる、光を見たときに光のまわりに虹のような輪が見える現象を、経験することが多いようです。
 急性発作を起こした方の中には、過去に目が痛んだり、視界がかすむといったような、一過性の症状が起きたことのある方も、少なくありません。
 もし発作が起こった場合、すぐに眼科医の診察を受けてください。
「慢性型」の症状
隅角閉塞が慢性的に起こり、ほとんど自覚症状のないまま症状が進んでいくことがあります。
 自覚症状がないため発見が遅れ、視神経の障害が進行していたというケースも、多くあります。
 緑内障は眼の成人病とも呼ばれています。自分ではいわゆる「目がいい」と思っている方も、40代以降は、ときおり眼科で眼の検診を受けられることをおすすめします