老人性白内障ではどんな症状がありますか?
かすんで見えてくる。
 水晶体の濁りが中心部に及んでくると、本や新聞を読む時に眼が疲れる、人の顔がぼんやりかすんで見えてくる、眼の中に蚊のような物が飛んでいるような違和感を覚える、などの症状が現われます。
 また濁りがひどくなるとかすみも強くなり、しだいに物が見えなくなってきます。
まぶしくなる。
 水晶体が濁り光がその部分で反射するため、光の強い戸外や逆光ではまぷしく感じ、中心部に濁りがある場合には、特にまぶしさが強くなります
暗くなると見えにくくなる。
 水晶体は、高齢になればなるほど黄色く着色してきます。これに水晶体の濁りが加わると、暗い所で特に見えにくくなります。
一時的に近くが見えやすくなる。
 水晶体の中心にある核の濁りが強くなると、屈折力が増して一時的に老眼が治ったような状態になり、眼鏡がなくても近くが見えるようになることがありますが、遠くは見えにくくなります。
暗くなると見えにくくなる。
 水晶体の濁り方の度合いによって、物がいくつか重なり合って見えてしまいます。
痛みや充血などの症状はない。
 水晶体には神経や血管などの痛みをともなう器官がないので、痛みや充血はありません。
 しかし、ごくまれに、水晶体の濁りが進んで緑内障になった時に急に痛みや充血が起こる場合があります。