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「眼瞼けいれん」って?

「眼瞼けいれん」って?

「眼瞼けいれん」という疾患があります。「眼瞼けいれん」という病名を聞いてどんな病気を想像するでしょうか。
『「けいれん」だから、寝不足のときなどに瞼(まぶた)が軽くピクピクするアレ!』という声が聞こえてきそうですが、 残念ながら違います。「眼瞼けいれん」とは瞼をうまく動かすことができなくなる疾患です。

症状としては主に下瞼から始まることが多いのですが「眼を開け(閉じ)にくい」や、「自然と瞼が閉じてしまう」 「まぶしい」「目がしょぼしょぼする」「目が乾く」といったものがあります。
原因は瞼の動きをつかさどる神経に問題が起き、筋肉が過剰に収縮してしまうことにあります。
治療は現状ボツリヌス治療が基本となります。ボツリヌス毒素を瞼の筋肉に注射して動きを制限するもので8割以上に 効果がみられます。しかし、2、3カ月ほどで効果が切れるのでその都度の治療が必要です。
疲れ目が原因で起こる軽い瞼のピクピクであれば、原因が除去されれば割と短期間のうちに自然と治りますが、 似た症状が多く正しく診断されない場合もあるので適切な診断を受けること、早期発見早期治療が大切です。