眼科トピックス

加齢に伴い、物が見えにくいなどの症状を訴える方が増えてきます。
白内障や緑内障はよく知られていますが、まぶたが下がって視野が狭くなる「眼瞼下垂」という病気の場合もあります。
「眼瞼下垂」は加齢やハードコンタクトレンズの長期使用などに伴って誰にでも起き得る症状でまぶたを持ち上げる筋力の低下や皮膚のたるみによって起きます。
まぶたを上げるのは自律神経系の筋肉で鍛えることができないため、通常の状態でまぶたが瞳孔に掛かっている場合には手術をおすすめします。
手術費用は健康保険適用3割負担の場合で2万円前後です。
手術はまぶたを上げる筋肉を動かしたり、皮膚を切除するものとなります。
入院の必要はありません。
「眼瞼下垂」を放置しておくと、視野が狭くなって車の運転時に信号を見落としやすくなるなどの危険が伴うほか、おでこの筋肉でまぶたを上げるため、自律神経が障害されて体調不良になることもあります。

物が見えにくい、おでこのしわや眼の上のくぼみが深くなったなど、気になる症状がある方へは専門医の診察をおすすめします。
詳しくは099-227-3000までお問い合わせください。

人間の視力は、概ね6歳まででほぼ完成します。
しかし、遠視などなんらかの問題で視力が発達せず視力不良の状態を弱視といいます。
弱視は治療用の眼鏡を掛けることにより治療することが出来ますが、効果が期待できるのは6歳頃までと言われています。
通常、自治体が行う3歳児検診の際に弱視は発見されますが、三歳児検診の視力検査は、親が測り異常があった際は二次検診に進む、という形態が多いため見逃されることもありここで見逃されてしまうと、次に視力検査をするのは6歳時の就学児検診となり、治療できる時期を逸してしまうことがあります。
気付きにくいこともありますが、子供さんが片目をつぶってものを見ていたり、見えにくそうにしている時には早めの眼科受診をおすすめします。

当院では、「三歳児検診以降、就学児検診までの期間に視力検査をしないのは 不安」、という保護者や施設関係者の方からの声にお応えし、保育園、幼稚園といった施設単位での視力検査を承っています。
国家資格である視能訓練士の資格を持った職員が、器具を持参の上で実施しますので、5m検査距離を確保できるお部屋があれば検査可能です。
詳しくは099-227-3000までお問い合わせください。

糖尿病で怖いのは高血糖により、眼など身体の臓器に合併症が現れることです。
眼の場合は高血糖が続くことにより、網膜症を起こしやすくそれにより 視力低下や失明を引き起こすことが問題です。
糖尿病網膜症とは高血糖が続くことにより、眼をカメラに例えるとフィルムに該当する「網膜」の細い血管が傷んで 詰まったり破れたりする疾患です。
初期段階である「単純型」や「前増殖型」の段階では自覚症状が無い場合が多く、 症状が現れるのは新生血管という異常な血管ができる「増殖型」になってからのことが大半です。
新生血管は脆いため 突然破れて出血します。
出血すると黒い点が見える、視界に影ができた、あるいはまったく見えなくなったといった 症状が出ます。

治療法としては「前増殖型」であればレーザー光凝固により新生血管の発生を抑えます。
しかし「増殖型」まで進行した 状況であれば硝子体手術が必要となり、器具や技術の向上で成功率も上昇していますが、場合によっては手術しても 視力が回復しない場合もあります。

糖尿病患者は、予備軍を含めて全国で2,000万人以上といわれていますが、40%程の方が無治療という説もあります。
糖尿病網膜症は予防と早期発見が極めて重要な疾患です。
血糖コントロールと定期的な眼底検査により 網膜症からの失明を防ぎましょう。

遠近両用コンタクトレンズは世に出てから年々改良が進み、より見やすくなってきています。
とはいえ、コントラストや手入れなど眼鏡にはかなわない面もあり、ライフスタイルや視力などによっては 満足する見え方が得られない場合もあります。
当院では遠近両用コンタクトレンズを試しに使ってみることもできますので、ぜひお気軽にご相談ください。

カラーコンタクトレンズ

近年、人気が下火になっていたカラーコンタクトレンズ(以下カラコン)ですが、最近は「瞳が大きく見える」 といったキャッチフレーズのレンズを中心に再びカラコン人気が再燃しています。
それに伴いカラコン使用による 眼障害も増加傾向で、原因の多くは装用時間が長い、不十分なレンズケアといった不適切な使用方法にあります。
カラコンは通常のソフトコンタクトレンズと比べて酸素の透過性も悪く、酸素不足から角膜に重い炎症を起こしたりと通常のレンズよりも注意が必要です。

ソフトレンズはレンズ自体が柔らかく刺激が少ないことから少しくらい異常があっても自覚症状が出にくいという点も相まって、重篤な状況になってから受診される方が多いというのも一つの特徴です。
程度によっては治癒後も 視力障害が残ったり、失明する可能性すらあります。

まずは眼科受診の上でコンタクトを購入すること、そして装用時間など正しい使用方法を守ることが大切です。

目薬は何滴点眼するのが効果的?

誰もが一度は使った事があるであろう目薬ですが、一回につき何滴点眼するのが正しいのでしょうか。
正解は1滴です。
「2、3滴点眼した方が効き目がありそう」と思って何滴も点眼していませんか?
1滴の分量が約0.05mlに対し、まぶたの中に保持できる量は約0.03mlです。
つまり1滴でも目からあふれる程充分という事です。

緑内障に対する点眼薬など、種類によっては1滴あたり500円を超える高価なものもあるので1滴でよいところを2滴、3滴と使っていたらかなりの無駄使いになってしまいます。
また、さし過ぎは無駄なだけでなく副作用を招くこともあります。
他量の薬液は必要な涙の中の成分を洗い流してしまうので異物感や乾燥感が発生したり、あふれた薬液は 眼の周りの皮膚に付着することになりますが、点眼薬の種類によっては皮膚が色素沈着を起こし黒ずんでくることがあります。
簡単なようで落とし穴がある目薬の点眼方法ですが、基本的に守っていただきたいことを列挙してみました。

  1. 点眼前に石鹸で手を洗う。
  2. 1回に点眼する量は1滴。
  3. 医師に指示された点眼回数を守る。
  4. 容器の先がまつげや眼球、手などに触れないようにする。
  5. 目からあふれた薬液は速やかかつ優しくティッシュで拭きとる。
  6. 点眼後しばらくは静かに目を閉じ目頭を押さえ、まばたきをしない。
  7. 開封後1か月を経過したものは使用しない(防腐剤入りの場合)。
  8. 他の人と共有しない。

たかが目薬、されど目薬、間違った使い方は思わぬ事態を招くことがありますので正しく使用しましょう。

白内障と動体視力

今更の感もありますが、白内障とは主に加齢を原因として水晶体が徐々に濁っていく病気です。
白内障の進行を抑える点眼薬はありますが、一度濁ってしまった水晶体は薬では元に戻らず視力を回復する為には手術しかありません。

初期の白内障であれば日常生活に不便を感じる事は少ないと思いますが、白内障があると通常の視力検査で1.0あっても動体視力は大幅に低下するとの説があります。
夜間は光が乱反射し見づらく感じる状況も発生しやすいので、普段の視力が良好な方でも自動車を運転される方は特に注意が必要です。

「眼瞼けいれん」って?

「眼瞼けいれん」という疾患があります。
「眼瞼けいれん」という病名を聞いてどんな病気を想像するでしょうか。
『「けいれん」だから、寝不足のときなどに瞼(まぶた)が軽くピクピクするアレ!』という声が聞こえてきそうですが、 残念ながら違います。
「眼瞼けいれん」とは瞼をうまく動かすことができなくなる疾患です。

症状としては主に下瞼から始まることが多いのですが「眼を開け(閉じ)にくい」や、「自然と瞼が閉じてしまう」「まぶしい」「目がしょぼしょぼする」「目が乾く」といったものがあります。
原因は瞼の動きをつかさどる神経に問題が起き、筋肉が過剰に収縮してしまうことにあります。
治療は現状ボツリヌス治療が基本となります。
ボツリヌス毒素を瞼の筋肉に注射して動きを制限するもので8割以上に効果がみられます。
しかし、2、3カ月ほどで効果が切れるのでその都度の治療が必要です。
疲れ目が原因で起こる軽い瞼のピクピクであれば、原因が除去されれば割と短期間のうちに自然と治りますが、似た症状が多く正しく診断されない場合もあるので適切な診断を受けること、早期発見早期治療が大切です。

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